市立恵那病院・県立多治見病院・実家へ里帰りして出産予定の方は、 妊婦健診を林メディカルクリニックで受けていただくことができます。
妊婦健診を林メディカルクリニックで受けていらっしゃる妊婦さんでは、母体/胎児に病気が見つかった場合は分娩予定の病院か、周産期センターへ迅速にご紹介、入院が可能です。
妊婦健診は自費料金で健康保険は適用されません。
ただし、何か特別な問題が生じたとき(例えば妊娠高血圧、糖尿病合併など) は、その治療や検査、受診に関わる料金のみ保険扱いになります。
料金の詳細については受付までお尋ねください。
市町村により妊婦健診料金の補助が異なります。
初診・再診 | 超音波検査(3D/4D) | ー | 5,000円 |
妊娠反応 HCG検査 | ー | 3,000円 | |
妊婦健診 | 1回目 | 補助券使用 | 4,120円(自治体により変動あり) |
エコー動画館登録 | 2,200円 | ||
2回目以降 | 補助券使用 | 0円 | |
28週~29週 | 補助券使用 | 0円 | |
34週~35週 | 補助券使用 | 0円 | |
36週 | 補助券使用 | 0円 | |
NST ノン・ ストレステスト | 2,500円 |
当クリニックでは、高性能の4D超音波診断装置VOLUSON E8・P8を導入しています。
3D超音波画像に時間の要素を加えたものです。
お母さんのお腹にいる赤ちゃんの動いている様子などが実時間(リアルタイム)で、つまり生中継で見ることができます。さらに3Dでは難しかった赤ちゃんの心臓、早い動きにも対応するようになりました。
超音波により撮影した鮮明な赤ちゃんの動画が、お手持ちのスマートフォンなどでご覧いただけるサービス「エコー動画館」も導入しています。
当クリニックでは、妊婦健診時の20週、30週前後に、赤ちゃん(胎児) の心臓について、超音波検査を行ない、異常(先天性心疾患;CHD)の早期発見に努めています。
赤ちゃんの心臓の形や弁・心臓とつながる大血管に大きな異常があっても、お母さんの子宮の中にいる間は、 赤ちゃんにあまり危険はありません。しかし、いったん生まれて、おぎゃーと啼きますと、心臓の血流が変わるため、突然、チアノーゼ (酸素不足で真っ青になる)ショック(血圧の低下)に陥り生命の危険に陥る場合があります。 あかちゃんを救命するには、新生児心臓外科医による緊急手術が必要です。
新生児の心臓外科手術は、どこの病院でもできるわけではありません。高度医療であり、 あらかじめ専門の病院に受診しておくことが重要です。
そこで、生まれる前から、赤ちゃんに先天性心疾患があることがわかっていれば、 生まれてすぐに手術や処置を受ける準備をすることができ、赤ちゃんにとって、安心な状況で治療をうけることができます。
胎児の心臓の拍動はひじょうに速く(1分間に140~160回)、 また心臓自体が小さいため、超音波検査で異常をみつけるのには熟練が必要です。また、大きな異常は判っても、 細部の異常を診断するには、新生児循環器医の診断を仰ぐことが重要です。
そこで、当クリニックでは、赤ちゃんの心臓超音波の画像(STIC)を、神奈川県立こども医療センター新生児科、 胎児心臓スクリーニングの専門家の川瀧元良先生に、遠隔診断にて解析をお願いする方法で、スクリーニングを行なっています。
遠隔診断により、コロナ禍でも胎児診断のサポートをよりしやすくなり、赤ちゃんの診断ができる施設が近くになくても詳しい診断が必要かをある程度判断できるようになりました。
里帰り分娩においても、この遠隔診断の仕組みはとても有用です。
※ 診断には同意書が必要です
エコー画像による遠隔診断で異常が認められた場合には、当クリニックに来院していただき、実際にエコー検査をしながらリアルタイムの遠隔診断を行います。
赤ちゃんの治療が必要な場合は、手術可能な病院にご紹介いたします。