ミレーナ

最近話題の、子宮内避妊具(ミレーナ)について、 水谷先生に聞きました。

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水谷栄太 医師

プロフィール

秋田大学医学部医学科卒業

名古屋市立大学大学院博士課程終了

大垣市民病院勤務

名古屋市立大学病院勤務

ダイヤビルレディースクリニック 副院長

子宮の中に挿入しておいて避妊をする、子宮内避妊具は、 かつては"IUD""リング" などと呼ばれ、 すでに出産をすませた女性の避妊方法として簡便で人気がありました。
しかし、 たまに妊娠してしまうことがあり(3~4人/ 100人)だんだん使われなくなってきました。 今では避妊と言えば、 低用量ピル(を毎日のむこと)が主流になっています。 きちんと服用している限り、 避妊に失敗することがないからです。
しかし低用量とはいえ、 ピルはホルモン剤であるため、 エコノミークラス症候群や脳血栓、心筋梗塞などの血栓症に陥る危険性があります。
このため、 タバコがやめられない方や、肝臓の悪い方は、ピルで避妊することができません。また定期的に、 乳がんの検診も受ける必要があります。結局、コンドーム → 避妊失敗 → 中絶 という悪循環に陥りやすいのです。

そこでいちばん新しく、 避妊効果の確実な"IUS"と呼ばれる子宮内避妊システム "ミレーナ" が登場しました。 今までの子宮内避妊具と、 どこがちがうのか?人気の理由を、ダイヤビルレディースクリニック(名古屋) の水谷先生にうかがいました。

林 :  水谷先生のクリニックでは、"IUS"(ミレーナ)は何名に装着されましたか?


水谷 : すでに、 170名に使用しています。


林 : ほとんどの方が、 避妊のためですか?


水谷 : いいえ。 避妊が目的の方は、全体の15%(25名)くらいです。


林 : 85%の方が、 避妊が目的ではないとすると、 どういった方がミレーナを希望されてでしょうか?


水谷 : 子宮内膜症および子宮腺筋症の方がいちばん多く、全体の55%、 ついで子宮筋腫の方が15%、 その他女性ホルモン補充療法として14%の方が、ミレーナを使ってみえます。


林 : 避妊以外の理由でミレーナを使ってみえる方が多いことに、驚きました。それぞれの病気/ 症状には、 ミレーナを使うことによって、どんな効果があるのか教えてください。


水谷 : まず避妊についてですが、他の子宮内避妊具に比べて、 失敗(妊娠してしまう) が非常に少なく、効果的です。また、 挿入したら5年間効果が持続しますので、 コストパフォーマンスもピル(OC)より良いのです。


林 : ミレーナの挿入は8万円ですが、 5年間使えますし、 その間妊娠の心配を全くしないでいられるのは、うれしいですね。 緊急避妊ピル(2万5千円) の必要もありませんし、また、 タバコがどうしても止められない方は、ピルをもらえません(血栓症になるため)が、 ミレーナでしたら、 タバコを吸う方でも大丈夫ですね。子宮内膜症や子宮筋腫の方には、どのような効果がありますか?  


水谷 : 子宮内膜症、 とくに深部子宮内膜症といわれている状態の方は、 月経痛が非常にひどく、また、性交時の痛みや日常的な腰痛、 月経時の排便痛が強くあります。連日、 痛みどめのお薬を飲まなくてはならなかったり、仕事や会社、家事ができない程、 痛みがつらくなることがあります。 病院によっては、手術による治療(子宮摘出)を勧められることもあります。また、 子宮筋腫については、 ミレーナに含まれている黄体ホルモン剤の効果で、子宮筋腫が大きくなることを防ぐ可能性があります。 ミレーナを挿入しますと、月経痛などの痛みがたいへん良くなり、 月経の量も減ることが期待できますので毎月の月経時の苦痛がなくなり、生活がとても楽になります。


林 : ミレーナは、 何歳くらいの方が使っていますか?


水谷 : 20代の方が11% 、30代の方が38%、40代の方が36%、 50代の方が11%、です。30~40代の方には、 月経疼痛の軽減と避妊が同時にできるということで、 大変好評です。


林 : 挿入後の違和感などで、患者さまからのお叱りはありましたか?


水谷 : 数例の方に、 違和感や出血、などがありました。 挿入後に出血が続くことは多々ありますが、 徐々に止血しますので御心配はないと思います。


林 : いろいろ教えていただいてありがとうございました。 水谷先生にミレーナについ質問がある方は、林メディカルクリニックまでメールを送ってください。直接お話しをお聞きになりたい方は、当院までお問い合わせください。

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